合同会社名義のクレジットカードを作ろう
合同会社設立完了後に履歴事項証明書を取得、税務署への設立届出も終え、銀行口座の開設も済んだら、次は、合同会社名義のクレジットカードを作りましょう。
今はネット決済が主流です。言わずもがなですが、ネット決済はクレジットカードがあればかなり便利です。会社の備品もアマゾン・楽天・アスクル・ロハコなどを使って購入されると思います。
備品を買うのにいちいち銀行振込なんてしていたら振込手数料がもったいない。ただのコストでしかありません。この超低金利の時代に手数料で銀行を儲けさせるだけです^^;百害あって一利なし。
クレジットカードであればポイントも溜まりますしね^^
既に個人のクレジットカードはお持ちかと思いますが、個人用のカードを合同会社で使うことはオススメできません。
絶対にダメということではないのですが、個人と法人の財布が一緒になってしまうので、後々の会計処理がかなり煩雑になります。
法人クレジットカードが発行されるまでの期間は個人のもので代用でも構いません。ですが、申請から発行まで最低でも1~3週間はかかります。早めに作っておくに越したことはありません。
当ページでは、合同会社名義のクレジットカードを持つことによるメリット・デメリットについても見ていきたいと思います。では、どうぞご覧ください。
関連:実際にオリコビジネスカードGoldを作ってみた(弊社別サイトにジャンプします)
合同会社名義のクレジットカードを持つメリット
メリット1.会計記帳がラクになる
最近の会計ソフトはサービスも使い勝手(操作性)もかなり充実しています。クレジットカード明細と会計ソフトの連携も可能です。自動記帳してくれますので、記帳の手間が大幅に省けます。
それこそ、現金取引はゼロにして会社経費を全てクレジットカードで支払ってしまえば、記帳はほぼ不要になります。
クレジットカード支払いとの相性が良く、スタートアップ時の小さな会社にもオススメの会計ソフトがこちらです。
クラウド会計なので、インストールが不要でiPhoneなどのスマホやタブレットでの記帳が可能です。会社設立時の忙しい時期でも安心です。
(↓ 実際のスマホの画面。自動仕訳を行っており、勘定科目も適切ですね)
なお、合同会社の会計処理方法については、当サイト内のこちらのページも参考にしてください(合同会社の会計処理はどうする?)。
メリット2.個人と会社の財布の区別が明確になる
冒頭でも申し上げたとおりです。
会社経費の支払いは全て法人クレジットカードで行うようにすれば、個人と会社の経費が混同することは一切ありません。
個人用クレジットカードを代用してしまうと、利用明細の中から会社で使った分を毎回毎回拾い上げてこなければなりません。
毎日記帳をするのであれば、いつ、どこで、何にクレジットカードを使ったかを覚えていますから問題ありませんが、1ヶ月に1回、あるいは数ヶ月に1回、まとめて記帳する場合ですと、そんなの覚えていません。
個人と会社の支払いを混同してしまうと、特別な勘定科目を使わなければならなくなったり、キャッシュフローの計算が面倒になったりと、良いことは1つもありません。
メリット3.緊急の資金繰り対策に使える
ご存知の通り、クレジットカードは掛取引です。例えば、15日締めの翌月末払いのカード会社を選べば、最大で45日間支払いを先送りできます。
法人クレジットカードも個人と同様で、取引実績を積み上げて行けば、利用限度額は増えていきます。
極端な話、限度額が500万になれば、500万円分の借入枠が増えると同様の効果がもたらされるのです。
しかも無利子です(もっとも、45日後にそれだけの資金を払う資力がなければ、クレジットカードでそんな大きな買い物をしてはなりませんが)。
メリット4.従業員にもカードを持たせることができる
カード会社によっては、家族カードならぬ従業員カードを発行してくれます。
信頼できるスタッフにある程度決済権限を持たせるのであれば、クレジットカードを持たせることで、いちいち自分で支払いをする必要がなくなります。使い込みのリスクは残りますが、明細が出ますからチェックは可能ですし、カード毎の利用限度額の設定も可能です。
逆に言えば、現金を持たせるよりも使い込みリスクは減ります。
メリット5.ポイントが貯まる
個人と同様、ポイントが貯まります。カード会社によって還元率などは異なりますが、仮に1%でもあれば、地味ですが、非常に大きいですよね。
年間1,000万円の支払いがあるとすれば、10万円の還元。小さな額ですが、積もり積もれば大きな金額になります。
メリット6.ETCカードも発行される
車移動が多い会社ですと、法人専用のETCカードがあれば記帳もラクになります。ETC利用の割引もあります。一石二鳥ですね。
社用車がいつどこを走っていたかも一目瞭然です。
合同会社名義のクレジットカードを持つデメリット
上記メリットをご覧頂ければ分かると思いますが、クレジットカード決済は良いことだらけで、デメリットはほぼありません^^;
ですが、念のため見ておきましょう^^
デメリット1.年会費がかかる
年会費はカード会社によってピンきりですが、年間数千円から数万円が相場です。
いくらポイントが付くといっても、クレジットカードの年会費だけで数万円も経費がかかっていたら本末転倒です。
その点、三井住友ビジネスカード for Ownersであれば、初年度の年会費は無料です。当サイトでもこちらをオススメしております。翌年度以降も1,250円。リーズナブルです。
ただし、限度額が10~80万円ですので、事業用決済には心もとないと思われる方は、ゴールドカードにされても良いかと思います。あるいは複数持つ内の1枚とするかですね。年会費が安いだけでなく、審査が簡単で登記簿謄本や決算書の提出が不要なのも魅力的です。
後はこちらのオリコビジネスカードGoldも年会費は初年度無料で、翌年度以降も2,000円と非常にコスパの高いカードになっています。
決算報告書も不要。1法人当たり限度額も1,000万円までと、他のカードと比べて限度額が大きいので、短期的な資金繰りに大きな効果が期待できそうです。更に、先程紹介したクラウド会計ソフト「freee」とも提携しており、このカードを契約すると「freee」が2ヶ月分お得に使えるのも魅力の一つです。
デメリット2.使いすぎてしまう?
安心して下さい。設立直後の会社はそもそも与信がありませんので(よほどの大会社でもない限り)、上記のオリコなど例外を除いて利用限度額は低く設定されてしまっています^^;
ただ、支払い実績を積み重ねていくと、限度額引き上げのオファーがクレジットカード会社から入ります。限度額が上がってきた場合は、当然使いすぎに注意をする必要が出てきます。
クレジットカードは今でこそキャッシング機能や分割・リボ払い機能などが付いていますが、本来の用途は決済の「利便性」です。
いちいち銀行振込をしたり、現金のやり取りを対面で行うのは面倒だから、クレジットカードを使うわけです。
前述したメリットの箇所ではクレジットカードは資金繰りにも使えると述べましたが、クレジットカードのキャッシング枠やリボを資金繰りに使っていいのは、返済できるだけの見込みがあり、かつ相応の資産があって、かつ、緊急時の場合だけです。
どうしてもクレジットカードの審査が通らないという方へ
法人名義のクレジットカードは是非とも取得しておきたいところですが、どうしても審査が通らないと言う方にはジャパンネット銀行のデビットカードがお勧めです。
与信審査なし。もちろん決算書などの提出も不要です。年会費も無料。
クレジットカード同様、オンライン決済に対応しておりますので、日々の経費管理、経理の効率を上げることができます。
スタートアップ企業の心強い味方となってくれることは間違いありません。
ジャパンネット銀行に関して言えば、弊社も口座を持っていますが、振込手数料なども安く、重宝しています。また、当ページで紹介した会計ソフトfreeeとの提携もしており、freee会員であれば振込手数料も割引となったり、freee会員専用のビジネスローンも準備されています。
今後もfreeeとのセット活用には注目です。
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